妊婦はタルトを食べても大丈夫?妊娠中に確認したい注意点
「妊娠中にタルトを食べても、赤ちゃんに影響はない?」「フルーツタルトやチーズタルトなら大丈夫?」と迷う方もいるでしょう。
妊婦でも、材料が十分に加熱され、適切に保存されたタルトであれば、基本的には食べられます。ただし、タルトには洋酒や加熱していないチーズ、生に近い卵が使われることもあるため、種類だけで判断するのはおすすめできません。
大切なのは、タルトそのものを避けることではなく、原材料や作り方、保存状態を確認することです。
この記事で分かること
- 妊婦がタルトを食べてもよいか
- 妊娠中にタルトを食べる際の注意点
- 洋酒・チーズ・卵を使ったタルトの選び方
- フルーツタルトやチーズタルトを食べるときの確認事項
- 妊娠中に食べやすいタルトの選び方
妊婦でも一般的なタルトは食べられる
タルトは、小麦粉やバター、卵などで作った生地に、果物やカスタードクリームなどを組み合わせた洋菓子です。
一般的な焼きタルトは生地やフィリングが加熱されているため、妊娠中でも食べられます。ただし、次のようなタルトは原材料や調理方法の確認が必要です。
| タルトの特徴 | 確認したいこと |
|---|---|
| ラム酒やブランデーを使用 | アルコールが含まれていないか |
| レアチーズタルト | チーズが加熱・殺菌されているか |
| カスタードやメレンゲ入り | 卵に十分火が通っているか |
| 生クリームや生の果物を使用 | 消費期限と保存状態 |
| チョコ・抹茶・コーヒー味 | カフェインを含む食品・飲料の総量 |
「焼きタルト」と書かれていても、焼いた後に洋酒入りクリームや生の果物をのせている場合があります。商品表示を確認し、不明な場合はお店に尋ねましょう。
妊娠中にタルトを食べる際の注意点
洋酒入りのタルトを避ける
タルトには、香り付けとしてラム酒、ブランデー、キルシュ、オレンジリキュールなどが使われることがあります。
厚生労働省は、少量の飲酒でも妊娠のどの時期でも影響する可能性があるため、妊娠中は完全にお酒をやめるよう呼びかけています。そのため、洋酒入りのタルトは避け、アルコール不使用の商品を選ぶのが安心です。
洋酒は、次のような部分に使われることがあります。
- カスタードクリームや生クリーム
- スポンジに染み込ませるシロップ
- ラムレーズンなどのドライフルーツ
- フルーツのコンポート
- 焼き上げた後に塗るシロップ
加熱された商品でも、アルコールが完全に残っていないとは限りません。「焼いてあるから大丈夫」と自己判断せず、原材料表示や商品説明を確認しましょう。
加熱していないナチュラルチーズに注意する
チーズタルトやレアチーズタルトでは、使用されているチーズの種類や加熱の有無を確認しましょう。
加熱していないナチュラルチーズには、リステリア菌による食中毒のリスクがあります。妊娠中にリステリアへ感染すると、早産や流産、胎児への影響につながる可能性があるため注意が必要です。
ただし、ナチュラルチーズがすべて食べられないわけではありません。包装後に加熱殺菌された商品や、十分に焼かれたチーズタルトなどもあります。
購入時には、次の点を確認してください。
- チーズが加熱・殺菌されているか
- 未殺菌乳を使用していないか
- タルト全体が十分に焼かれているか
- 要冷蔵や消費期限などの表示が守られているか
判断できない場合は、お店に「チーズは加熱または殺菌されていますか」と確認するとよいでしょう。
生や半熟状態の卵を使用したタルトは避ける
タルト生地や焼き込んだカスタードに含まれる卵は、十分に加熱されていれば基本的に問題ありません。
一方、手作りのムース、クリーム、メレンゲなどには、生または加熱が不十分な卵が使われる場合があります。食中毒を防ぐためにも、妊娠中は中まで十分に加熱されたものを選びましょう。
厚生労働省も、十分に加熱しない卵料理は調理開始から2時間以内に食べ、加熱した卵料理もなるべく早く食べるよう案内しています。
消費期限と保存方法を守る
フルーツ、カスタード、生クリームを使用したタルトは水分が多く、常温で長時間置くのには向きません。
購入後は商品の表示に従って冷蔵し、消費期限内であってもなるべく早く食べましょう。持ち帰り時間が長くなる場合は、保冷剤や保冷バッグを利用してください。
リステリア菌は低温でも増殖できるため、「冷蔵庫に入れているから何日でも大丈夫」とは限りません。
手作りする場合は、果物をよく洗い、清潔な調理器具を使用することも大切です。
チョコ・抹茶・コーヒー味はカフェイン量を確認する
チョコレート、抹茶、コーヒーを使ったタルトには、カフェインが含まれる場合があります。
タルトを一切避ける必要はありませんが、コーヒーや紅茶、緑茶など、その日に口にする飲み物も含めた総摂取量を考えましょう。厚生労働省の案内では、海外機関によって妊婦の摂取目安が異なることも紹介されています。
カフェインの摂取制限について医師から指示を受けている場合は、その指示を優先してください。
食べる量にも気を付ける
タルトはバター、砂糖、生クリームなどを使用するため、種類や大きさによっては高カロリーになります。
一般的な目安として、食事バランスガイドでは、お菓子や嗜好飲料を1日200kcal程度としています。ただし、これは妊婦専用の基準ではなく、タルト1切れのカロリーも商品によって異なります。
栄養成分表示を確認し、大きなタルトは家族と分けるなどして調整しましょう。妊娠糖尿病や体重管理について指導を受けている場合は、自己判断せず医師や管理栄養士に相談してください。
妊娠中に選びやすいタルト

妊婦がタルトを選ぶときは、次の条件を目安にすると安心です。
- アルコール不使用と確認できる
- 卵やフィリングまで十分に加熱されている
- 加熱・殺菌された乳製品が使われている
- 製造日や消費期限が確認できる
- 適切に冷蔵保存されている
- 原材料と栄養成分が表示されている
焼き込みタイプのフルーツタルトや、洋酒を使っていないエッグタルトなどは比較的選びやすいでしょう。ただし、商品によって材料や製法が異なるため、種類名だけで安全性を判断しないことが大切です。
迷った場合は、次のようにお店へ確認できます。
妊娠中ですが、こちらのタルトに洋酒や加熱していないチーズ、生の卵は使われていますか?
妊婦がタルトを食べるときのQ&A
妊娠中のタルトに関する、よくある疑問をまとめました。
フルーツタルトは食べられますか?
洋酒が使われておらず、果物が衛生的に扱われ、適切に冷蔵保存されたものであれば食べられます。購入後は常温で長時間放置せず、なるべく早く食べましょう。
チーズタルトは避けた方がよいですか?
十分に加熱され、加熱・殺菌済みのチーズを使用している商品であれば、必ずしも避ける必要はありません。レアチーズタルトは、チーズの殺菌状況や製造方法を確認してください。
洋酒入りと知らずに食べてしまった場合は?
食べたことで直ちに問題が起こると決まっているわけではありませんが、以後は洋酒入りの商品を避けましょう。食べた量が多い場合や不安が強い場合は、商品名や食べた量を控えて産婦人科へ相談してください。
手作りタルトで注意することは?
卵やフィリングまで十分に加熱し、果物と調理器具を清潔に扱います。完成後は速やかに冷蔵し、早めに食べ切りましょう。香り付けの洋酒は使用しない方が安心です。
まとめ
妊婦でも、十分に加熱され、適切に保存されたタルトであれば基本的には食べられます。
妊娠中にタルトを食べる際の注意点は、洋酒、加熱していないナチュラルチーズ、生や半熟の卵、保存状態、カフェイン、食べる量を確認することです。
特に洋酒はクリームやシロップなど、見た目では分からない部分に使われることがあります。原材料が分からない場合はお店へ確認し、アルコール不使用で十分に加熱された新鮮なタルトを選びましょう。