タルトの種類を一覧で解説!名前・生地・断面の違いがひと目で分かる

2026年8月20日

ケーキ屋さんに並ぶフルーツタルトやチョコタルトを見て、「名前は違うけれど、何を基準に種類が分かれているの?」と迷ったことはありませんか。

タルトは、上にのせる果物やクリームだけでなく、生地の配合、焼き方、断面の層によっても種類が変わります。見た目が似ていても、サクサクしたパートシュクレを使うもの、甘さを抑えたブリゼ生地を使うもの、パイ生地やスポンジを組み合わせるものなど、構造はさまざまです。

この記事では、タルトの種類と名前を一覧で紹介し、生地・中身・焼き方による違いを整理します。タルト図鑑として種類を知りたい人はもちろん、手作りするレシピを選びたい人にも役立つ内容です。

この記事で分かること

  • 代表的なタルトの種類と名前一覧
  • フルーツ・チョコ・チーズなど種類ごとの特徴
  • パートシュクレ・ブリゼ生地・パイ生地の違い
  • タルトの断面・層・部位名称
  • 手作りしやすいタルトの種類と選び方

タルトの種類は何で決まる?

タルトの種類は、主に「生地」「中身」「焼き方」の3つで分類できます。

同じフルーツタルトでも、甘いパートシュクレを使うものと、甘さを抑えたブリゼ生地を使うものでは食感が変わります。また、生地とアーモンドクリームを一緒に焼くか、焼いた生地へカスタードと果物をのせるかによっても、断面や味わいが異なります。

生地による分類

タルト生地には、甘くサクサクしたパートシュクレ、甘さを抑えたパートブリゼ、バターの風味が強くもろいパートサブレなどがあります。

キルフェボンでは、生地を「ブリゼ・シュクレ・サブレ・フォンセ」の4種類に大きく分け、果物やクリームに合わせて使い分けています。

中身による分類

果物を主役にしたフルーツタルト、ガナッシュを詰めたチョコタルト、チーズ生地を焼いたチーズタルトなど、中身によって名前が変わります。

カスタード・アーモンドクリーム・レモンクリーム・ジャムなど、クリームの違いもタルトの種類を分ける要素です。

焼き方による分類

タルトには、すべての材料を一緒に焼く「焼き込みタイプ」と、空焼きした生地へクリームや果物をのせる「後のせタイプ」があります。

タルトタタンのように果物の上へ生地をかぶせ、焼いた後にひっくり返す特殊な作り方もあります。

タルトの種類と名前一覧

代表的なタルトの種類を、特徴と主な構造で整理しました。

タルトの名前主な特徴基本的な構造
フルーツタルト季節の果物を華やかに盛り付ける生地+クリーム+果物
いちごタルトいちごの甘酸っぱさを楽しめる生地+カスタード+いちご
チョコタルトガナッシュや生チョコを詰める生地+チョコクリーム
チーズタルトチーズ生地を流して焼く生地+チーズフィリング
レモンタルトレモンクリームの酸味が特徴生地+レモンクリーム
タルトシトロンフランス式のレモンタルト生地+レモンクリーム+メレンゲ
りんごタルトりんごを並べて焼き込む生地+クリーム+りんご
タルトタタンキャラメリゼしたりんごを逆さまに焼くりんご+生地
モンブランタルト栗のクリームを絞って仕上げる生地+クリーム+栗
ナッツタルトアーモンドやくるみを焼き込む生地+ナッツフィリング
エッグタルト卵と乳製品のクリームを流して焼く生地+卵液
ベイクドタルト中身と生地を一緒に焼く生地+焼き込みフィリング
ムースタルト冷やし固めたムースを使用する生地+ムース
セイボリータルト野菜・肉・チーズなどを使う甘くない生地+具材

フルーツを使ったタルト

フルーツタルトは、いちご・桃・ぶどう・ブルーベリー・洋梨・りんごなどを使った定番のデザートです。

焼いたタルト生地へカスタードクリームと生の果物をのせるタイプと、アーモンドクリームと果物を一緒に焼き込むタイプがあります。季節によって使用する果物を変えやすく、種類一覧の中でも特にアレンジが豊富です。

チョコレートやチーズを使ったタルト

チョコタルトは、ガナッシュや生チョコを詰めた濃厚な味わいが特徴です。焼かずに冷やし固めるレシピもあり、手作り初心者にも選ばれています。

チーズタルトは、クリームチーズを使った生地をタルト台へ流して焼く種類です。しっかり焼くベイクドタイプと、冷やし固めるレアチーズタイプがあります。

フランス菓子として知られるタルト

タルトシトロンは、レモンクリームを詰めたフランスの代表的なタルトです。上にメレンゲをのせるものもあり、酸味と甘味のバランスを楽しめます。

タルトタタンは、キャラメリゼしたりんごに生地をかぶせて焼き、最後にひっくり返して仕上げます。一般的なタルトとは断面や層の順番が逆になるのが特徴です。

甘くないタルト

タルトはデザートだけではありません。パートブリゼなど甘さを抑えた生地へ、野菜・肉・魚介・チーズを詰めた食事向けのタルトもあります。

甘くないものは「セイボリータルト」や「惣菜タルト」と呼ばれます。キッシュと似ていますが、卵液を必ず使うとは限らず、具材や仕上げ方の自由度が高いのが特徴です。

タルトの種類ランキングは目的によって変わる

タルトの種類ランキングには、公的に決められた順位はありません。販売店・季節・レシピサイトによって順位が変わるため、「何を重視して選ぶか」で考えるのが適切です。

選ぶ目的おすすめの種類
王道の華やかさを楽しみたいフルーツタルト
濃厚な甘さを楽しみたいチョコタルト
甘酸っぱい味が好きタルトシトロン
香ばしい焼き菓子が好きりんごタルト・ナッツタルト
チーズのコクを楽しみたいチーズタルト
甘くないものを食べたいセイボリータルト
初心者が手作りしたいビスケット生地のチョコタルト

レシピサイトの人気ランキングでも、桃・チョコ・チーズ・フルーツなど複数の種類が上位に入り、時期や集計方法によって順位が変わります。

タルト生地の種類

タルトの種類を一覧で解説!名前・生地・断面の違いがひと目で分かる
©Gemini

タルトは中身だけでなく、生地の種類によって食感や向いているレシピが変わります。

生地の名前甘さ・食感向いているタルト
パートシュクレ甘く、サクサクして形を保ちやすいフルーツ・チョコ・レモンタルト
パートサブレバターの風味が強く、もろいクリーム・ナッツ系タルト
パートブリゼ甘さ控えめで、ザクッとした食感りんご・チーズ・惣菜タルト
パータフォンセ型へ敷き込む用途に向いた生地甘いタルト・惣菜タルト
パイ生地薄い層が重なり、軽くパリパリタルトタタン・エッグタルト

パートシュクレ

パートシュクレは、砂糖を加えた甘いタルト生地です。クッキーに近いサクサクした食感で、フルーツ・カスタード・チョコなど幅広いデザートに合わせられます。

家庭で「基本のタルト生地」として紹介されることが多く、手作りするタルトの種類に迷ったときにも選びやすい生地です。

パートブリゼ

パートブリゼは、砂糖をほとんど加えない、または甘さを控えて作る生地です。甘いタルトだけでなく、キッシュや惣菜タルトにも使用できます。

製菓材料メーカーの解説では、パートブリゼは糖分と脂肪分が比較的少なく、アパレイユを流すタルトやキッシュに向く生地とされています。

パイ生地はタルト生地と同じ?

パートブリゼは「練り込みパイ生地」に分類されることがあるため、タルトとパイの境界は完全には分かれていません。

一般的に、折り重なった層を作るパイ生地は軽くパリパリした食感、パートシュクレなどのタルト生地はクッキーのようにサクサクした食感です。ただし、タルトタタンやエッグタルトのように、パイ生地を使うタルトもあります。

タルトの断面・層・部位名称

フルーツタルトの断面図を上から順番に見ると、主に次のような層で構成されています。

上からの順番部位名称役割
1トッピング・ガルニチュール果物やナッツなど、主役になる材料
2ナパージュ果物の乾燥を防ぎ、艶を出す
3カスタード・クリーム味をまとめ、果物と生地をつなぐ
4クレームダマンドアーモンドを使った焼き込みクリーム
5タルトシェル・タルト台中身を支える土台
6底面型に接して焼かれる生地の部分

すべてのタルトに6つの層があるわけではありません。チョコタルトなら「タルト台+ガナッシュ」、チーズタルトなら「タルト台+チーズ生地」というシンプルな断面になることもあります。

スポンジを入れるタルトもある

タルトの基本的な土台はタルト生地ですが、クリームと生地の間に薄いスポンジを入れる場合があります。

スポンジには、果物やクリームから出る水分を受け止め、生地が湿るのを抑える役割があります。ただし、スポンジが主な土台になるケーキとは異なり、タルトでは補助的な層として使われます。

タルトは焼き菓子?それともデザート?

タルトは洋菓子であり、デザートの一種です。ただし、すべてのタルトを同じ意味で焼き菓子に分類できるとは限りません。

生地と中身を一緒に焼くりんごタルトやナッツタルトは、焼き菓子としての性格が強い種類です。一方、焼いた生地へ生クリーム・カスタード・生の果物をのせるフルーツタルトは、完成後に冷蔵保存が必要な生菓子に近い扱いになります。

つまり、「タルト=焼き菓子」と一律に決めるのではなく、仕上げ方や中身によって分類が変わると考えるのが適切です。

手作りするタルトの種類を選ぶ方法

初めて手作りする場合は、難易度だけでなく、使用する型やオーブンの有無も考えて選びましょう。

手作りの経験おすすめの種類選ぶ理由
初めてビスケット生地のチョコタルト生地を一からこねる必要がない
初心者ベイクドチーズタルト中身を流して焼きやすい
少し慣れているフルーツタルト生地・クリーム・盛り付けを練習できる
中級者タルトシトロンレモンクリームやメレンゲの工程がある
上級者タルトタタンりんごの加熱と反転にコツが必要

種類別レシピを増やす場合も、基本のタルト生地を覚えておけば、中身を変えて多くのタルトへ応用できます。

タルトの種類についてよくある質問

タルトの種類や生地について迷いやすい疑問を、簡潔に整理します。

タルトで最も基本的な生地は何ですか?

甘いデザートタルトでは、パートシュクレが基本として使われます。甘さがあり、フルーツ・カスタード・チョコなど幅広い中身と合わせやすい生地です。

パートシュクレとブリゼ生地の違いは何ですか?

パートシュクレは砂糖を加えた甘い生地、パートブリゼは甘さを抑えた生地です。シュクレはデザート向け、ブリゼは甘いタルトと惣菜タルトの両方に使えます。

タルトとパイは別の種類ですか?

一般的には別の種類ですが、明確に分けられないものもあります。タルトは器状の生地へ中身を詰めるもの、パイは層のある生地で中身を包んだり覆ったりするものが代表的です。

タルトにスポンジを使うことはありますか?

あります。果物やクリームの水分を吸収させるため、タルト台の上に薄いスポンジを重ねる場合があります。ただし、タルトの主な土台はあくまでタルト生地です。

まとめ

タルトの種類は、生地・中身・焼き方によって分類できます。

フルーツタルト、チョコタルト、チーズタルト、タルトシトロン、タルトタタンなど名前はさまざまですが、基本的にはタルト生地を土台にして、クリームや果物などを組み合わせた構造です。

生地にも、甘くサクサクしたパートシュクレ、甘さを抑えたブリゼ生地、バターの風味が強いパートサブレなどの違いがあります。断面や層を知ると、見た目だけでは分かりにくいタルトの種類も判断しやすくなります。