ホットケーキミックスとはちみつで作るマドレーヌ|しっとり香る黄金比と焼き色を濃くしないコツ

ホットケーキミックスが余っているとき、マドレーヌを作ろうとしても少し迷う。

バターとはちみつを入れれば、ふわっと香る焼き菓子になるはずなのに、焼き上がると「甘いホットケーキを貝殻型で焼いたような味」になることがある。はちみつを増やせば甘すぎる。バターを減らせば、今度は香りが足りない。

ホットケーキミックスではちみつマドレーヌを作るときは、材料を増やすより、はちみつ・砂糖・バターの役割を分けることが大切です。

はちみつは香りとしっとり感、砂糖は生地の軽さ、バターはマドレーヌらしい余韻を作ります。この3つのバランスが整うと、混ぜるだけの生地でも、翌日までパサつきにくいマドレーヌになります。

この記事で分かること

  • ホットケーキミックス100gで作る、はちみつマドレーヌの基本配合
  • はちみつを入れても甘すぎない砂糖の量
  • ホットケーキミックス感を抑えてバターを香らせる方法
  • 焼き色が濃くなりすぎない温度と焼き時間
  • 貝殻型・紙カップ・アルミカップ別の生地量と焼き方
  • 膨らみすぎて型からあふれる失敗の防ぎ方
  • 翌日もしっとり食べる保存方法
  • はちみつ入りマドレーヌに関するQ&A
目次

ホットケーキミックスとはちみつで、マドレーヌは作れる

ホットケーキミックスとはちみつがあれば、マドレーヌは作れます。

ホットケーキミックスには、薄力粉、砂糖、膨張剤などが入っているため、ベーキングパウダーを別に加える必要はありません。

ただし、薄力粉から作るマドレーヌと同じ感覚で砂糖やはちみつを入れると、甘さが強くなりすぎたり、膨らみすぎて貝殻型からあふれたりしやすくなります。

はちみつは香りだけでなく、しっとり感も作る

はちみつを入れると、焼き上がりにやわらかな甘い香りが残ります。

さらに、はちみつは生地の水分を抱え込みやすいため、翌日に食べるマドレーヌがパサつきにくくなります。

ただし、入れすぎると生地がゆるくなり、焼き色が早く濃くなります。

ホットケーキミックス100gなら、はちみつは15〜20g程度が扱いやすい量です。

バターを減らしすぎると、ホットケーキ感が残る

ホットケーキミックスで作る生地は、バターの香りが弱いと、どうしてもホットケーキらしさが残ります。

サラダ油だけで作ることもできますが、マドレーヌらしい香りを出したいなら、無塩バターを使うほうが向いています。

バターを完全に減らすより、まずは40g前後を使い、香りの土台を残してください。

ホットケーキミックス100gのはちみつマドレーヌ基本配合

材料

シェル型6〜8個分、または小さめの紙カップ6個分です。

材料分量
ホットケーキミックス100g
1個
無塩バター40g
はちみつ18g
グラニュー糖15g
牛乳15g
ひとつまみ
バニラエッセンス2〜3滴

この配合は、はちみつの香りを残しながら、ホットケーキミックスの甘さで重くなりすぎないように調整した分量です。

はちみつを18g入れるため、砂糖は15gに抑えます。

はちみつを20g以上入れたいときの調整

はちみつの香りをもう少し強くしたい場合は、20〜25gまで増やせます。

ただし、はちみつを5g増やすごとに、グラニュー糖を3〜5g減らします。

はちみつの量グラニュー糖の目安
15g18〜20g
18g15g
20g10〜12g
25g5〜8g

はちみつを25g以上入れると、生地がゆるくなり、焼き色も濃くなりやすいです。

濃いはちみつ味を出したい場合は、生地へ入れる量を増やし続けるより、焼き上がりに少量を添えるほうが、甘さを調整しやすくなります。

バターとはちみつをなじませると、香りが残りやすい

バターは溶かしたあと、40℃前後まで冷ます

無塩バターを溶かしたら、すぐに卵へ入れません。

熱いバターを加えると、卵がゆるくなり、生地が分離したように見えることがあります。

ボウルの外側に触れて熱く感じない程度、40℃前後まで冷ましてください。

はちみつはバターへ混ぜない

はちみつを熱い溶かしバターへ入れると、はちみつの香りが立ちすぎて、焼き上がりでは単調な甘さに感じることがあります。

はちみつは、卵と砂糖を混ぜるタイミングで加えます。

卵・グラニュー糖・はちみつ・塩を先に混ぜてから、冷ましたバターを加えると、香りが生地全体へ広がりやすくなります。

卵と砂糖は30秒ほど混ぜる

卵、グラニュー糖、はちみつ、塩をボウルへ入れ、泡立て器で30秒ほど混ぜます。

砂糖のざらつきが少し落ち着けば十分です。

ホットケーキミックスには膨張剤が入っているため、スポンジケーキのように白っぽく泡立てる必要はありません。

泡立てすぎると、生地が膨らみすぎて、型からあふれやすくなります。

ホットケーキミックスは混ぜすぎない

粉を加えたら、ゴムベラで12〜15回を目安に混ぜる

ホットケーキミックスを加えたら、ゴムベラで底から返すように混ぜます。

粉気が少し残る段階で、冷ました溶かしバターと牛乳を加えます。

そのあと、粉気がなくなり、生地につやが出たら止めます。

目安は、粉を加えてから合計12〜15回程度です。

なめらかにしようとして何度も混ぜると、ホットケーキミックスの膨張剤と生地の粘りで、焼き上がりが詰まりやすくなります。

生地を休ませすぎない

薄力粉で作るマドレーヌは、生地を冷蔵庫で休ませるレシピもあります。

しかし、ホットケーキミックスの生地は、長く休ませると膨張剤の働きが弱くなったり、生地が重くなったりしやすいです。

混ぜ終わったら、10分以内に型へ流して焼くほうが、ふっくら仕上がります。

型別に変える、生地の入れ方と焼き方

貝殻型は6分目まで入れる

ホットケーキミックスの生地は、予想よりふくらむことがあります。

貝殻型へ入れるなら、6分目までにします。

7〜8分目まで入れると、へそではなく、生地全体が盛り上がり、型からあふれやすくなります。

型にバターを薄く塗り、薄力粉をはたいてから生地を入れると、貝殻模様が外れやすくなります。

紙カップは5〜6分目まで入れる

紙カップは横へ広がりにくく、中央が高くふくらみやすいです。

そのため、生地は5〜6分目までにとどめます。

紙カップの縁まで入れると、焼き上がりに傘のように広がり、持ち運びにくくなります。

アルミカップは焼き時間を短くする

アルミカップは熱が伝わりやすく、表面の焼き色がつきやすいです。

同じ生地量でも、紙カップより早く焼けることがあります。

最初は、紙カップより1〜2分早く焼き色を確認してください。

はちみつ入りマドレーヌは170℃で焼くと色が濃くなりにくい

オーブンは170℃まで予熱する

はちみつとホットケーキミックスを使う生地は、糖分が多く、表面が濃くなりやすいです。

180℃で焼くと、中心まで火が通る前に縁が濃い茶色になりやすいため、まずは170℃で焼くと扱いやすくなります。

予熱は、表示温度になっただけでなく、予熱完了の合図が出るまで待ちます。

シェル型なら12〜14分が目安

170℃に予熱したオーブンで、シェル型なら12〜14分を目安に焼きます。

12分を過ぎたら、縁の焼き色を確認してください。

中央を軽く押して弾力があり、竹串を刺して生っぽい生地がつかなければ焼き上がりです。

表面が先に濃くなったら、後半だけアルミホイルをかぶせる

10分を過ぎたころに表面が濃くなりそうなら、アルミホイルをふんわりかぶせます。

生地にぴったり貼りつけるのではなく、空気が入るように山形にしてかぶせてください。

最初からホイルをかぶせると、表面が蒸れて、マドレーヌらしい香ばしさが出にくくなります。

ホットケーキミックスとはちみつのマドレーヌがうまくいかない原因

ホットケーキミックスとはちみつで作るマドレーヌ|しっとり香る黄金比と焼き色を濃くしないコツ
©Gemini

甘すぎる

ホットケーキミックスに含まれる砂糖を考えず、薄力粉レシピと同じ量の砂糖を加えている可能性があります。

次回は、ホットケーキミックス100gに対し、はちみつ18g、グラニュー糖15gから始めてください。

加糖のはちみつシロップや、甘いフレーバーはちみつを使う場合は、砂糖をさらに5g減らしても構いません。

はちみつの香りがしない

はちみつの量が少ない、または香りの弱いはちみつを使っている可能性があります。

まずは、はちみつを18g前後まで増やします。

それでも香りが弱い場合は、焼き上がりに少量のはちみつを添える、または生地へレモンの皮を少し加えて香りを引き立てる方法が向いています。

膨らみすぎて型からあふれた

型へ生地を入れすぎた可能性があります。

ホットケーキミックスの生地は、貝殻型なら6分目、紙カップなら5〜6分目までにします。

ベーキングパウダーを追加している場合は、追加しないでください。ホットケーキミックスには、基本的に膨張剤が含まれています。

中央がへこんだ

生地を混ぜすぎた、または焼き上がり前にオーブンを開けた可能性があります。

粉を入れてからは、合計12〜15回程度を目安に混ぜ、焼き始めの10分は扉を開けないでください。

焼き色が濃すぎる

はちみつを増やしすぎた、オーブン温度が高い、型が黒っぽく熱を吸収しやすいなどが原因です。

まずは170℃で焼き、12分から確認します。表面だけ濃くなりそうなら、残り時間だけアルミホイルをふんわりかぶせます。

翌日もしっとり食べる保存方法

完全に冷めてから1個ずつ包む

はちみつ入りマドレーヌは、温かいうちに袋へ入れると、蒸気で表面がべたつきます。

網の上で完全に冷まし、中央に触れても温かさが残っていないことを確認してから、1個ずつ袋へ入れてください。

翌日までなら常温、先なら冷凍する

翌日までに食べるなら、涼しい場所で常温保存します。

2日以上先に食べるなら、焼いた当日に1個ずつラップで包み、保存袋へ入れて冷凍してください。

食べるときは常温で解凍し、香りを戻したいときだけ電子レンジで5秒ほど温めます。

暑い時期は常温に置かない

室温が高い時期は、常温保存にこだわらないでください。

完全に冷めたら冷蔵または冷凍し、食べる前に少し室温へ戻すと、バターの香りが感じやすくなります。

はちみつ入りマドレーヌに関するQ&A

Q. ホットケーキミックスでマドレーヌを作るとき、ベーキングパウダーは必要ですか?

A. 基本的に不要です。

ホットケーキミックスには膨張剤が入っていることが多いため、追加すると膨らみすぎたり、風味が目立ったりします。念のため、パッケージの原材料表示を確認してください。

Q. はちみつを砂糖だけに置き換えても作れますか?

A. 作れますが、香りとしっとり感は変わります。

はちみつを使わない場合は、グラニュー糖を30g前後に増やすと甘さは整います。ただし、翌日のしっとり感は少し弱くなりやすいです。

Q. はちみつをもっと増やしても大丈夫ですか?

A. 25g程度までは増やせます。

その場合は、グラニュー糖を5〜8gまで減らしてください。はちみつを増やすほど焼き色が濃くなりやすいため、170℃で焼き、早めに色を確認します。

Q. サラダ油で作れますか?

A. 作れますが、バターの香りは弱くなります。

すべてをサラダ油に替えるより、無塩バター20gとサラダ油15gのように、バターを少し残すほうがマドレーヌらしく仕上がります。

Q. 貝殻型がなくても作れますか?

A. 紙カップやアルミカップでも作れます。

紙カップは5〜6分目、アルミカップは同じ量でも焼き色が早くつきやすいため、1〜2分早く確認してください。

Q. はちみつ入りマドレーヌは、1歳未満の子どもに食べさせてもいいですか?

A. 1歳未満の乳児には与えないでください。

はちみつは加熱して焼き菓子にしても、1歳未満の乳児には向きません。家族で食べる場合は、取り分ける前に確認してください。

Q. ホットケーキミックスの味をもっと抑えるにはどうすればいいですか?

A. バターを減らしすぎないことが大切です。

さらに、バニラエッセンスを2〜3滴加え、塩をひとつまみ入れると、甘さが単調になりにくく、マドレーヌらしい香りが出やすくなります。

まとめ:ホットケーキミックスとはちみつのマドレーヌは、甘さより香りのバランスで決まる

ホットケーキミックスとはちみつで作るマドレーヌは、材料が少なくても、配合と焼き方で印象が大きく変わります。

成功のポイントは次の通りです。

  • ホットケーキミックス100gに、はちみつ18g、砂糖15g、バター40gを合わせる
  • はちみつを増やすときは、砂糖を減らす
  • バターは40℃前後まで冷ましてから加える
  • 卵と砂糖は30秒ほど混ぜ、泡立てすぎない
  • ホットケーキミックスを入れた後は、12〜15回を目安に混ぜる
  • 生地は長く休ませず、10分以内に焼く
  • 貝殻型は6分目、紙カップは5〜6分目までにする
  • 170℃で焼き、12分から焼き色を確認する
  • 完全に冷めてから個包装する
  • 1歳未満の乳児には与えない

はちみつを増やせば、必ずしも香りが豊かになるわけではありません。

バターの余韻が残ったあとに、はちみつの甘い香りがふっと感じられる。そのバランスになると、ホットケーキミックスで作ったことを忘れるような、やわらかなマドレーヌになります。