ブルーベリーマドレーヌは冷凍のまま使える?べちゃつかない入れ方と失敗しない配合
冷凍ブルーベリーを解凍したら、ボウルの底に紫色の果汁が広がる。
このままマドレーヌ生地へ入れたら、きれいな焼き菓子ではなく、紫色のまだらな生地になりそうで迷う。けれど、冷凍のまま入れて、中心だけ冷たいまま焼き残るのも心配になる。
ブルーベリーマドレーヌで大切なのは、果実をたくさん入れることではありません。果汁を生地へ広げず、焼いている間に実の中へ閉じ込めることです。
冷凍ブルーベリーは解凍せずに使えます。ただし、霜を取り、入れる場所を決め、1個あたりの粒数を増やしすぎない。この3つを守るだけで、べちゃつきや紫色のにじみをかなり防げます。
この記事で分かること
- 冷凍ブルーベリーをマドレーヌに入れるときの正しい使い方
- 生・冷凍・ドライ・ジャムの使い分け
- ブルーベリーの果汁で生地がべちゃつく原因
- 実が底に沈み、貝殻模様が崩れる失敗の防ぎ方
- 紫色が生地全体へにじむのを防ぐ方法
- ブルーベリー入りでもへそを残す生地量と焼き方
- 翌日も水っぽくしない保存方法
- ブルーベリーマドレーヌに関するQ&A
ブルーベリーマドレーヌに冷凍ブルーベリーは使える
冷凍ブルーベリーは、マドレーヌに使えます。
むしろ、季節を問わず手に入り、生のブルーベリーより粒の大きさをそろえやすいのが利点です。
ただし、解凍してから使うのはおすすめしません。
解凍したブルーベリーは果汁が出やすく、そのまま生地へ混ぜると、紫色の果汁が広がります。焼き上がりは鮮やかな紫ではなく、灰色がかった紫や茶色寄りのまだらな色になりやすくなります。
冷凍ブルーベリーは解凍せずに使う
冷凍ブルーベリーは、使う直前まで冷凍庫に入れておきます。
生地を型へ流す準備ができてから取り出してください。
室温に置いたまま生地作りを始めると、表面が溶け、果汁が出始めます。
霜だけを10秒ほど押さえる
冷凍ブルーベリーを取り出したら、キッチンペーパーへ広げます。
上からもう1枚のペーパーを重ね、10秒ほど軽く押さえてください。
こするように拭くと、皮が破れて果汁が出ます。霜と表面の水分だけを取るイメージで、押さえるだけにします。
薄力粉を薄くまぶす
霜を取ったブルーベリーには、薄力粉を薄くまぶします。
目安は、ブルーベリー10粒に対して小さじ1/2ほどです。
粉をたっぷりつける必要はありません。表面がうっすら白くなる程度で十分です。
薄力粉をまぶすと、生地と果実の間に薄い膜ができ、果汁が広がりにくくなります。また、実が底へ沈むのを少し抑えやすくなります。
ブルーベリーは生・冷凍・ドライ・ジャムで入れ方が違う
ブルーベリーマドレーヌは、使う材料によって仕上がりが変わります。
| 使う材料 | 向いている仕上がり | 入れるときの注意点 |
|---|---|---|
| 生ブルーベリー | みずみずしい果汁感 | 洗った後の水気を完全に拭く |
| 冷凍ブルーベリー | 手軽で季節を問わない | 解凍せず、霜だけ取る |
| ドライブルーベリー | 水っぽくなりにくい | 粒が硬い場合は少し戻す |
| ブルーベリージャム | 生地全体に風味を広げる | 砂糖と水分を減らす |
生ブルーベリーは水気を残さない
生ブルーベリーは、洗ったあとに水気が残りやすいです。
ざるへ上げただけでは、実のくぼみに水が残ることがあります。キッチンペーパーで転がすように水気を取り、さらに5分ほど置いてから使うと安心です。
生ブルーベリーも、冷凍ブルーベリーと同じように薄力粉を薄くまぶします。
ドライブルーベリーはプレゼント用にも向く
ドライブルーベリーは、果汁が出にくいため、翌日以降に食べるマドレーヌやプレゼント用に向いています。
ただし、商品によっては酸味が強く、粒が硬いことがあります。
硬い場合は、ぬるま湯へ30秒ほど浸し、ペーパーで水気をしっかり取ってから使います。長く戻すと、水分を含みすぎて生地が湿りやすくなるため注意してください。
ブルーベリージャムは生地へ混ぜ込まない
ブルーベリージャムを使うなら、生地へ全量を混ぜ込むより、型へ流した生地の中央へ少量入れる方法が向いています。
ジャムには砂糖と水分があるため、多く混ぜ込むと生地がゆるくなり、焼き上がりがべたつきやすくなります。
シェル型1個につき、小さじ1/4ほどのジャムを中央へ置き、上から生地をかぶせると、断面に紫色の層ができます。
ブルーベリーを生地へ混ぜ込むと沈みやすい理由
ブルーベリーは、生地より重く、水分も含んでいます。
そのため、ボウルの中で生地へ混ぜ込むと、型へ流したあとに実が底へ沈みやすくなります。
シェル型の場合、果実が貝殻模様の側へ沈むと、果汁で模様がぼやけたり、型から外すときに皮がくっついたりします。
生地を半量入れてからブルーベリーを置く
ブルーベリーマドレーヌでは、果実を混ぜ込むより、包み込むように入れる方法が失敗しにくいです。
- 型へ生地を半量入れる
- ブルーベリーを中央へ置く
- 残りの生地を上からかぶせる
- 型を台へ1回だけ軽く落として表面を整える
この入れ方なら、果実が型の底へ直接触れにくくなります。
1個あたりの粒数は大粒1個、小粒2個まで
ブルーベリーを多く入れるほど、果実感は増えます。
しかし、マドレーヌは小さな焼き菓子です。果実を詰め込みすぎると、中心が重くなり、へそが出にくくなります。
8cm前後のシェル型なら、大粒は1個、小粒なら2個までにします。
小さめの型では、1個だけで十分です。
ブルーベリー入りでもへそを残す基本配合
材料
シェル型6〜8個分です。
| 材料 | 分量 |
| 卵 | 1個 |
| グラニュー糖 | 45g |
| はちみつ | 5g |
| 薄力粉 | 55g |
| ベーキングパウダー | 2g |
| 無塩バター | 55g |
| 塩 | ひとつまみ |
| バニラエッセンス | 2〜3滴 |
| 冷凍ブルーベリー | 8〜12粒 |
| ブルーベリーにまぶす薄力粉 | 小さじ1/2 |
ブルーベリーを入れるため、基本のマドレーヌ生地は少しだけ香りを整える程度にします。
はちみつを多く入れると、果実の酸味より甘さが強くなり、焼き色も濃くなりやすいです。まずは5g程度にとどめます。
卵と砂糖は泡立てない
卵、グラニュー糖、はちみつ、塩をボウルに入れ、泡立て器で混ぜます。
砂糖のざらつきが少し落ち着けば十分です。
スポンジケーキのように白っぽくなるまで泡立てると、生地に大きな気泡が入り、ブルーベリーの重さで中心が沈みやすくなります。
バターは40℃前後まで冷まして加える
無塩バターを溶かし、40℃前後まで冷まします。
熱いまま入れると卵がゆるみやすく、冷凍ブルーベリーを置いたときに果汁がにじみやすくなります。
粉類を加えた生地へ、溶かしバターを2〜3回に分けて混ぜます。生地につやが出たら、混ぜ終わりです。
生地は30分だけ冷やす
ブルーベリーを入れるマドレーヌ生地は、冷蔵庫で30分ほど休ませます。
生地を休ませると、型へ流したときにだれにくくなり、ブルーベリーを中央へとどめやすくなります。
ただし、一晩冷やして固くなった生地を何度も混ぜ直すと、果実を包む前に生地がゆるくなりやすいです。
初めて作るなら、30分で十分です。
型には6〜7分目まで入れる
ブルーベリー入りのマドレーヌは、果実の分だけ中央に重さがかかります。
プレーンマドレーヌと同じように8分目まで入れると、ふくらんだ生地が型からあふれたり、へそが横へ広がったりします。
型には6〜7分目まで入れてください。
ブルーベリーマドレーヌの焼き方

180℃で10分から確認する
オーブンは180℃に予熱します。
ブルーベリーを入れた型を入れ、10分から焼き色を確認します。
果実が入るぶん、中央の火通りは少し遅れます。しかし、焼き時間を一気に長くすると、縁がパサつきます。
縁がきつね色になり、中央を軽く押して戻れば焼き上がりです。
最初の8分は扉を開けない
ブルーベリー入りは、中心が重いため、焼き始めの熱が特に大切です。
最初の8分で扉を開けると、庫内温度が下がり、へそが出にくくなります。
焼き色が気になっても、まず8分は開けずに待ちます。
焼き上がり後は1〜2分で型から外す
焼き上がり後、すぐに型から外すと、ブルーベリーの周りの生地がやわらかく、崩れやすくなります。
反対に、型へ入れたまま長く置くと、果実の蒸気がこもり、底が湿ります。
1〜2分だけ置いてから型を外し、網の上で冷ましてください。
ブルーベリーマドレーヌがべちゃつく原因
ブルーベリーを解凍している
べちゃつく原因として多いのは、冷凍ブルーベリーを解凍してから入れていることです。
解凍した果実は、焼く前から果汁を出します。
冷凍のまま使い、霜だけを取るようにしてください。
実を入れすぎている
1個のマドレーヌにブルーベリーを3個、4個と入れると、果汁量が増えます。
焼き上がり直後は問題なく見えても、冷める間に果汁が生地へ移り、翌日に底が湿ることがあります。
大粒1個、小粒2個までを守ると、水っぽくなりにくいです。
温かいまま袋へ入れている
ブルーベリー入りマドレーヌは、果実の部分に熱が残りやすいです。
表面が冷めたように見えても、中央はまだぬるいことがあります。
完全に冷めるまで網へ置き、ブルーベリーが入った中央部分に触れても温かさを感じなくなってから袋へ入れてください。
ブルーベリーマドレーヌの保存方法
当日〜翌日は常温で保存する
当日から翌日に食べるなら、完全に冷めたマドレーヌを1個ずつ袋へ入れ、涼しい場所で保存します。
冷蔵庫へ入れると、バターが固まり、果実の酸味が強く感じることがあります。
ただし、暑い時期や室温が高い日は、常温に置かず、冷蔵または冷凍を選びます。
2日以上先なら冷凍する
ブルーベリー入りは、プレーンマドレーヌより水分が移りやすいです。
2日以上先に食べるなら、焼いた当日に冷凍します。
1個ずつラップで包み、保存袋へ入れてください。食べるときは常温で解凍し、香りを戻したい場合だけ電子レンジで5秒ほど温めます。
ブルーベリーマドレーヌに関するQ&A
Q. 冷凍ブルーベリーは解凍してから入れますか?
A. 解凍せず、そのまま使います。
使う直前に冷凍庫から出し、表面の霜だけをキッチンペーパーで軽く押さえてください。
Q. 冷凍ブルーベリーが生地を紫色にします
A. 実の皮が破れている、または解凍して果汁が出ている可能性があります。
こすらずに霜だけを取り、薄力粉を薄くまぶし、生地へ混ぜ込まずに中央へ置いて包みます。
Q. ブルーベリーが底に沈みます
A. ボウルで生地へ混ぜ込んでいることが原因になりやすいです。
型へ生地を半量入れ、中央にブルーベリーを置き、上から生地をかぶせてください。
Q. ブルーベリーを入れるとへそが出ません
A. 果実を入れすぎている、生地がゆるい、予熱が足りない可能性があります。
8cm前後のシェル型なら、大粒1個、小粒2個までにし、生地は30分休ませてから使います。
Q. ブルーベリージャムでも作れますか?
A. 作れます。
ただし、生地へたくさん混ぜ込むと甘く、水っぽくなりやすいです。型へ半量の生地を入れたあと、小さじ1/4ほどのジャムを中央へ置き、残りの生地をかぶせる方法が向いています。
Q. ブルーベリーマドレーヌは翌日もおいしいですか?
A. 食べられますが、果実の水分で底が湿りやすくなります。
完全に冷めてから個包装し、翌日までに食べるなら涼しい場所で保存します。2日以上先なら、焼いた当日に冷凍してください。
Q. レモンを入れても合いますか?
A. 合います。
卵1個分の生地なら、国産レモンの皮を小さじ1/2ほど加えると、ブルーベリーの甘酸っぱさが引き立ちます。ただし、レモン果汁を多く入れると生地がゆるくなるため、果汁は小さじ1までにします。
まとめ:ブルーベリーマドレーヌは、果汁を生地へ広げないことが成功の鍵
ブルーベリーマドレーヌは、冷凍ブルーベリーでも作れます。
ただし、解凍して果汁を出すと、生地が紫色になり、焼き上がりもべちゃつきやすくなります。
失敗を防ぐポイントは、次の通りです。
- 冷凍ブルーベリーは解凍しない
- 霜は10秒ほど軽く押さえて取る
- 薄力粉を薄くまぶす
- 生地へ混ぜ込まず、中央へ置いて包む
- 8cm前後の型なら大粒1個、小粒2個までにする
- 生地は30分だけ休ませる
- 型には6〜7分目まで入れる
- 180℃で焼き、10分から確認する
- 完全に冷めてから個包装する
- 2日以上先に食べるなら当日に冷凍する
ブルーベリーの果汁が、切った瞬間だけ生地にしみ出す。
そのくらいの閉じ込め方ができると、バターの香りも、マドレーヌらしいふくらみも、ブルーベリーの甘酸っぱさも、きれいに残ります。