市販カップで手軽!濃厚チョコタルトのレシピ【生チョコ9個分】
冷蔵庫で冷やしたのに生チョコが固まらない、混ぜている途中で油が浮いてボソボソになる。このような失敗は、チョコレートと生クリームの割合や混ぜ方が原因です。
チョコタルトは難しそうに見えますが、市販のタルトカップを使えばオーブンは必要ありません。温めた生クリームとチョコレートを乳化させ、タルトカップへ流して冷やすだけで濃厚な生チョコタルトを作れます。
この記事ではタルト生地の作り方を繰り返さず、チョコレートフィリングの配合と失敗対策に内容を絞っています。
この記事で分かること
- 市販カップで作る生チョコタルト9個分のレシピ
- チョコレートと生クリームの適切な割合
- ガナッシュを分離させない混ぜ方
- チョコタルトが固まらない場合の原因
- 18cmのチョコタルトに換算した分量
- チョコレートの種類による配合の違い
- チョコタルトQCが指しているもの
- 保存方法とプレゼントする際の注意点
チョコタルトはガナッシュを詰めると簡単
タルトにチョコレートを使う方法は、大きく分けて「冷やし固めるタイプ」と「焼き込むタイプ」があります。
| 種類 | 中身 | 仕上げ方 |
|---|---|---|
| 生チョコタルト | チョコレートと生クリームのガナッシュ | タルト台へ流して冷やす |
| 焼きチョコタルト | チョコレート、生クリーム、卵など | タルト台へ流して加熱する |
| チョコカスタードタルト | カスタードとチョコレート | 加熱後に詰める、または焼き込む |
初めて作る場合は、卵を使わず冷やし固める生チョコタルトがおすすめです。
一般的なチョコレートタルトも、サブレ生地などのタルト台へガナッシュを流し込む構成です。
生チョコタルト9個分の基本レシピ
直径4.5~5cm程度の市販ミニタルトカップを使用します。タルトカップの深さによって入る量が異なるため、8~9分目を目安にしてください。
材料
| 材料 | 分量 |
| 市販のミニタルトカップ | 9個 |
| スイートチョコレート | 150g |
| 生クリーム | 100ml |
| 無塩バター | 10g |
| ココアパウダー | 適量 |
| ピスタチオやナッツ | 適量・省略可能 |
チョコレートはカカオ分50~60%程度のスイートチョコレートを使うと、甘さと固さのバランスを取りやすくなります。板チョコでも作れますが、商品によって甘さや固まり方が変わります。
必要な道具
- 耐熱ボウル
- 小鍋または耐熱容器
- ゴムベラ
- 包丁
- 小さなスプーンまたは絞り袋
- キッチンスケール
9個の量を均等にする場合は、タルトカップをスケールにのせ、1個につき約25~28gずつガナッシュを入れます。
チョコレートを細かく刻む
チョコレートを5mm程度に細かく刻み、乾いた耐熱ボウルへ入れます。
大きさが不ぞろいだと、小さなチョコだけが先に溶け、大きなチョコが粒として残ります。フレーク状の製菓用チョコレートを使う場合は、そのまま使用できます。
ボウルや包丁に水分がついていないことも確認してください。
生クリームを温める
生クリームを小鍋へ入れ、鍋の縁に小さな泡が出るまで弱めの中火で温めます。強く沸騰させる必要はありません。
電子レンジを使う場合は、600Wで30秒加熱して混ぜ、足りなければ10秒ずつ追加してください。
生クリームを注いで少し待つ
温めた生クリームを刻んだチョコレートへ一度に注ぎ、約1分待ちます。
注いですぐに激しく混ぜると、チョコレートが溶け切らないまま空気が入り、粒や気泡が残りやすくなります。まずは生クリームの熱を全体へ伝えましょう。
中心からゆっくり混ぜる
ゴムベラをボウルの中心へ入れ、小さな円を描くように混ぜます。中心に光沢のあるチョコレートの輪ができたら、少しずつ外側へ広げてください。
全体が均一な色になり、なめらかなつやが出たら乳化できています。
ガナッシュは、チョコレートの油脂と生クリームの水分を均一に混ぜる乳化が重要です。
バターを加える
ガナッシュが温かいうちに無塩バターを加え、溶けるまで静かに混ぜます。
バターを加えると口溶けとつやがよくなりますが、省略しても固めることは可能です。
タルトカップへ流す
ガナッシュをスプーンまたは絞り袋でタルトカップへ入れます。縁いっぱいまで入れず、少し余裕を残してください。
カップを持ち上げ、台へ軽く数回落とすと表面が平らになります。大きな気泡は竹串でつぶしましょう。
冷蔵庫で冷やし固める
冷蔵庫へ入れ、2時間以上冷やします。中心まで固まったら、ココアパウダーや刻んだピスタチオを飾って完成です。
富澤商店の生チョコタルトでも、温めた生クリームをチョコレートへ加えて乳化させ、バターを混ぜてタルト台へ流し、冷蔵庫で固めています。
18cmのチョコタルトに換算する場合
ミニタルトではなく、18cmのホールタルトを作る場合は次の分量が目安です。
| 材料 | 18cm1台分 |
| 焼成済みの18cmタルト台 | 1台 |
| スイートチョコレート | 200g |
| 生クリーム | 180ml |
| 無塩バター | 15g |
ミニタルトより生クリームの割合が多く、スプーンやフォークで食べやすい柔らかな仕上がりです。この配合は、富澤商店が公開している18cmの生チョコタルトと同じ割合です。
きれいな断面を優先する場合は、一晩冷やしてから、温めて水分を拭いた包丁で切り分けましょう。
チョコレートの種類で生クリームの量を変える

同じ生クリーム量でも、チョコレートの種類によって固まり方が変わります。
| チョコレート | 生クリーム100mlに対する量の目安 | 仕上がり |
| ビター・スイート | 130~150g | ほろ苦く、しっかり固まる |
| ミルク | 180~200g | 甘く、やや柔らかい |
| ホワイト | 200~250g | ミルキーで柔らかくなりやすい |
ミルクチョコレートやホワイトチョコレートは、スイートチョコレートと同量では固まりにくい場合があります。
明治も、ミルクチョコレートやホワイトチョコレートでは、チョコレートと生クリームを2:1~3:1にすることを目安として紹介しています。
メーカーや商品によって配合が異なるため、最初は少なめの生クリームで作り、固さを確認するのがおすすめです。
チョコタルトが失敗する原因と直し方
ガナッシュが分離する
表面に油が浮いたり、細かな粒ができたりする場合は、チョコレートと生クリームが十分に乳化していません。
主な原因は次のとおりです。
- チョコレートが十分に溶けていない
- 生クリームの温度が低かった
- 最初から大きく激しく混ぜた
- 生クリームの量が計量中や加熱中に減った
ボウルを湯せんで軽く温め、中心から静かに混ぜ直します。それでも戻らない場合は、温めた生クリームを小さじ1ずつ加え、状態を確認してください。
冷たい生クリームを一度に加えると、さらに分離しやすくなるため避けましょう。
冷やしても固まらない
固まらない場合は、生クリームが多すぎるか、冷却時間が短い可能性があります。
まずは冷蔵庫で一晩冷やして確認してください。それでも柔らかい場合は、使用したチョコレートに対して生クリームが多かったと考えられます。
特にミルクチョコレートやホワイトチョコレートは、スイートチョコレートより多めに使う必要があります。
チョコレートの粒が残る
チョコレートが大きすぎたり、生クリームの温度が低かったりすると粒が残ります。
ボウルを50℃程度の湯せんへ短時間当て、ゴムベラで静かに混ぜてください。高温で長時間加熱すると、チョコレートが分離する原因になります。
ガナッシュが硬すぎる
チョコレートが多すぎると、冷蔵庫から出した直後に硬く感じます。
食べる10~15分前に冷蔵庫から出すと、口溶けがよくなります。次回作る際は、生クリームを5~10ml増やして調整してください。
タルトカップが湿る
温かいガナッシュをそのまま流したり、長期間保存したりすると、タルトカップが湿ることがあります。
ガナッシュは人肌程度まで冷ましてから流してください。さらにサクサク感を保ちたい場合は、タルトカップの内側へ溶かしたチョコレートを薄く塗り、固めてからガナッシュを入れます。
生チョコタルト9個のデコレーション例
9個すべてを同じ見た目にするより、3種類を3個ずつ作るとプレゼント用にも映えます。
| 個数 | トッピング |
| 3個 | ココアパウダーとピスタチオ |
| 3個 | ホイップクリームといちご |
| 3個 | アーモンドとオレンジピール |
ほかにも、岩塩、フリーズドライいちご、砕いたクッキー、粉砂糖などが合います。
水分の多い果物は時間がたつとガナッシュやタルトカップを湿らせるため、食べる直前に飾りましょう。
チョコタルトQCとは何を意味する?
「チョコタルトQC」は、検索結果ではQC無水鍋を使ったチョコタルトレシピを探す言葉として使われています。
実際に「チョコタルト(QC無水鍋使用)」というレシピがあり、フライパンへタルト生地と卵入りのチョコフィリングを入れ、専用のタルトモードで焼く方法が紹介されています。
QC無水鍋で作る焼きチョコタルトと、今回紹介した生チョコタルトには次の違いがあります。
| 比較 | QC無水鍋のチョコタルト | 今回の生チョコタルト |
| 主な中身 | チョコ、生クリーム、卵など | チョコ、生クリーム、バター |
| 仕上げ方 | 専用モードなどで加熱 | 冷蔵庫で冷やす |
| タルト台 | 生地から作ることが多い | 市販の焼成済みカップ |
| 専用器具 | QC無水鍋や対応加熱機器 | 小鍋と冷蔵庫 |
QC無水鍋を使用する場合は、製品や加熱機器によってモードや時間が異なるため、対応する取扱説明書や公式レシピを優先してください。
今回のガナッシュは焼く必要がないため、QC無水鍋がなくても作れます。QCを使う場合も、生クリームを温める小鍋として使用するだけで問題ありません。
チョコタルトの保存方法
完成した生チョコタルトは、乾燥やにおい移りを防ぐため、密閉容器へ入れて冷蔵庫で保存します。
生クリームを使用しているため、常温での長時間保存には向きません。家庭で作る場合は市販品の賞味期限を当てはめず、できれば当日から翌日までを目安に食べ切りましょう。
明治も、生チョコレートは水分を多く含むため、冷蔵庫の10℃以下で保存するよう案内しています。
プレゼントする場合は保冷剤と保冷バッグを使用し、相手にも要冷蔵であることを伝えてください。
チョコタルトに関するQ&A
チョコレートの選び方や作るタイミングなど、よくある疑問をまとめました。
板チョコでも作れますか?
作れます。板チョコは商品によって1枚の重さが異なるため、枚数ではなくグラムで計量してください。
ミルクチョコレートを使う場合は柔らかくなりやすいため、生クリーム100mlに対してチョコレート180~200gを目安にします。
生クリームを牛乳で代用できますか?
同じ分量の牛乳へ置き換えることはおすすめできません。牛乳は生クリームより水分が多く、ガナッシュが固まらなかったり分離したりする可能性があります。
牛乳を使う場合は専用の配合が必要です。
植物性ホイップでも作れますか?
作れますが、乳脂肪の生クリームとは風味や固まり方が異なります。初めて作る場合は乳脂肪35~40%程度の生クリームが扱いやすいでしょう。
植物性ホイップを使う場合は、少量で試して固さを確認してください。
バターは入れなくてもよいですか?
省略できます。バターを入れない場合は、つやや口溶けが少し変わりますが、チョコレートと生クリームだけでも固まります。
前日に作れますか?
前日に作れます。ガナッシュを詰めた状態で密閉容器へ入れ、冷蔵庫で保存してください。
ココアやナッツは前日に飾れますが、いちごやホイップクリームは食べる当日に飾るのがおすすめです。
9個へ均等に分ける方法はありますか?
タルトカップをキッチンスケールへ置き、1個につき約25~28gずつガナッシュを入れます。
最初にすべてのカップへ少なめに配り、残ったガナッシュを追加すると均等になりやすくなります。
まとめ
チョコタルトを簡単に作るなら、市販のミニタルトカップへガナッシュを流して冷やす生チョコタイプがおすすめです。
9個分の場合は、スイートチョコレート150g、生クリーム100ml、無塩バター10gが目安です。温めた生クリームをチョコレートへ注いですぐに混ぜず、約1分待ってから中心より小さく混ぜると、なめらかに乳化しやすくなります。
「チョコタルトQC」はQC無水鍋を使った焼きチョコタルトを指す検索語ですが、今回の生チョコタルトは焼かないため、専用の調理器具がなくても作れます。